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5分でちょっと賢くなれる名言考察

ジャイアンツの監督は大変ですよ、毎日がジャイアンツ戦ですから

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ジャイアンツの監督は大変ですよ、毎日がジャイアンツ戦ですから

(長嶋茂雄)

サクッと紹介

こちらは、読売ジャイアンツ終身名誉監督の長嶋茂雄さんの名言です。

長嶋茂雄さんは、読売ジャイアンツの選手・監督として長きにわたりプロ野球界を盛り上げてきた功績から、「ミスタージャイアンツ」「ミスタープロ野球」とも呼ばれています。

また、長嶋さんといえば現役時代の選手としての実力はもちろんですが、時折飛び出すユーモアあふれる独特な発言も人気の理由です。

今回ご紹介している言葉も、いわゆる迷言ととらえられることも多いのですが、個人的にはとても興味深い名言だと思います。

 

しっかり考察

常に己との戦い

読売ジャイアンツといえば、人気・実力ともにトップクラスの常勝軍団で、いわば勝つことを宿命づけられたチームです。

しかし、いくらスター選手を集めたチームだとしても、常に勝ち続けるというのは不可能です。

そんな勝利して当たり前だと思われているチームの監督というのは、とてつもない重圧との戦いだと思います。

なんせ、見ている人は勝って当然だと思っているので、負ければ非難されます。

これは、勝って当たり前という勝負の難しさを、選手としても監督としても肌で感じていた長嶋さんの気持ちが表れた深い言葉だと思います。

 

なぜ毎日がジャイアンツ戦なのか

こちらの名言で長嶋さんは「毎日がジャイアンツ戦」だと言っています。

ですが、当然のことながら移動日などで試合が休みの日もありますし、オフシーズンもあります。

ではなぜ毎日がジャイアンツ戦なのでしょうか。

それはおそらく、長嶋さんは試合のない日でもジャイアンツの監督として常に世間の目にさらされていたからだと思います。

キャンプや練習で球場にいるときはもちろんのこと、プライベートで街中を歩いているときですら、ファンの人からの視線があり、気を抜けなかったのではないでしょうか。

だからこそ、毎日がジャイアンツ戦だという気持ちで、ジャイアンツの監督として毎日を過ごすことが必要だったのかもしれません。

とはいったものの、たぶん長嶋さんはそこまで深く考えて発言されていないような気もしますが。

 

誰しも毎日がジャイアンツ戦

長嶋さんはジャイアンツの監督という肩書きでしたが、私たちにもそれぞれの肩書きがあります。

○○学校の生徒、○○家の子供、○○会社の社員など、それぞれが何らかの形で組織や団体に所属しているはずです。

学校にいるとき、家にいるとき、会社にいるときにはもちろん、その役割を意識して生活していると思いますが、ひとたび外に出てしまえば、その肩書きをすっかり忘れてしまうこともあるでしょう。

ですが、誰がどこであなたのことを見ているかわかりません。

○○学校の生徒としてふさわしくない行動をしているところを見られれば、あなたやその学校の印象が悪くなってしまうかもしれません。

学校以外でも、家族や会社、そのほかの組織や団体でもそれは同じことです。

 

ジャイアンツの選手・監督として人気だった長嶋さんのように大勢のファンがいなかったとしても、あなたのことを見ている人はどこかに必ずいます

とはいえ、あまり自分の肩書きを意識しすぎたり、周りからの視線を気にしすぎたりして、行動が制限されすぎてしまうのも良くありません。

別に周りの人はあなたのことを非難するために監視しているわけではないのです。

大切なのは、心のどこかで常に自分の肩書きや役割を意識しつつ、自分らしい行動をするということなのではないでしょうか。

 

ざっくりまとめ

  • 毎日が己との戦い

  • 誰もがもつ肩書きを心のどこかで意識しよう

  • 肩書きや周りの目を気にしすぎず、自分らしい行動をすることも大事

 

あとがき

ミスターの愛称で知られる、長嶋茂雄さんについて初めて知ったのは、私がまだ小学生のころでした。

ジャイアンツファンだったこともあり、当時巨人軍の監督をしていた長嶋さんのことは、よくテレビ中継される試合で観ていました。

当時のジャイアンツは、4番の松井秀喜をはじめ、高橋由伸や清原など、どの球団でも4番を打てるような強打者ばかりを並べた強力打線で、ピッチャーも上原、桑田、工藤などそうそうたる先発陣がそろっていました。

まさに、スター軍団と呼ぶにふさわしいチームで、巨人ファンにとってだけでなく、日本の野球ファンにとっても特別な球団だったのではないでしょうか。

そんなチームの監督をしていたのが長嶋さんです。

それだけでも、当時子どもながらにすごい人だという感覚はありました。

そして後になって、選手としてもすごい人だったということを知りました。

個人的に長嶋さんの最も素晴らしいところは、プロ野球の発展に尽くしたという部分です。

よく言われる、「記録よりも記憶に残る選手」という言葉は、まさに長嶋さんを象徴していると思います。

実は記録的にも偉大な成績を残している長嶋さんですが、あえて記録よりも記憶という部分を強調することで、後のプロ野球の発展を阻害しない配慮をしたのでは?と勝手に解釈しています。

まあ長嶋さんのことなので、純粋に野球を楽しんでいたことが、結果的に今日のプロ野球の発展につながっただけなのかもしれませんが、それはそれですごいことだなと思います。

 

参考

『長嶋茂雄 人生哲学94の言葉 長嶋イズム』(著:深澤弘)