スキマ時間に名言を読む

5分でちょっと賢くなれる名言考察

人は「発言する」ことにのみならず、「発言しない」ということにも責任を持たなければならない。

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人は「発言する」ことにのみならず、「発言しない」ということにも責任を持たなければならない。

You are not only responsible for what you say, but also for what you do not say.

(キング牧師)

サクッと紹介

こちらは、キング牧師として知られるマーティン・ルーサー・キング・ジュニアの名言です。

キング牧師といえば、アメリカの黒人に対する人種差別の撤廃に尽力した人物で、「I have a dream(私には夢がある)」の演説で有名です。

世の中に対して自分の考えを積極的に発言してきたキング牧師の言葉だからこそ、この名言には重みがあると思います。

 

しっかり考察

傍観者の責任

発言しないことや行動しないことで、その場で起きている問題の責任から逃れることはできません。

例えば、道端で倒れて助けを求めている人がいたとします。

その助けを求めている人のことを、ただ黙って遠くから眺めていれば無関係でいられるのかといえば、けっしてそうではありません。

自分がその場に居合わせたにもかかわらず、助けないという選択をしたのなら、そのことに対して責任を持つ必要があります。

よくいじめにおいて、加害者だけでなく傍観者にも責任があるといわれますが、まさにその通りだと思います。

自分の目の前で起こっている問題に対して、「発言しない」「行動しない」という選択をした時点で、当事者ほどではないにしろ、少なくとも傍観者としての責任は生じると考えるべきでしょう。

まずは、自分の周りで起こっている問題に対して、何らかの発言や行動をしていない時点で、あなたは「何もしないという選択」をしているという自覚を持ちましょう。

 

発言しないのは悪いことなのか

キング牧師は、「発言しない」ことにも責任を持つべきとは言っていますが、必ずしも発言しないことが悪いとは言っていません。

基本的には、自分の意見を積極的に発言することは良いことだと思います。

ただ、思ったことを何でも発言していれば良いというわけではありません。

その場にまったく関係のない発言や話の腰を折るような発言、相手を傷つけるような発言など、言うべきではないこともたくさんあると思います。

また、他人の秘密を誰にでもすぐ話してしまうような、口が軽い人は信用されないということもあります。

何も考えずに適当な発言をするよりも、あえて空気を読んで発言しない方が、逆にプラスに働く場合もあるということは覚えておくべきでしょう。

 

発言できないのは良くない

状況に応じて、あえて発言しないという選択をするのはアリだと思います。

ただし、自分の意見を発言したいのに発言できないというのは良くないです。

人前で自分の考えを発言するのは勇気がいると思います。

それが大勢の人の前での発言ならなおさらです。

ですが、自分が発言するべきだと思ったのなら、たとえ間違っていても積極的に発言するべきです。

キング牧師のように、発言すること、行動することで周りの人の心を動かすことができるかもしれません。

 

どういうタイミングでどんな内容の発言をするのか。

どういう場面では、あえて発言しないのか。

自分の中である程度の基準を持っていると、発言すべきかどうかの判断に迷わなくなるでしょう。

そして、その場で発言しないという選択をしたのなら、間違っても後から文句を言うことはないようにしましょう。

 

ざっくりまとめ

  • 何もしないという選択をしたことで傍観者としての責任が生じる。

  • あえて発言しないという選択もアリ。

  • 発言すべきと思ったら勇気をもって発言しよう。

 

参考

『キング牧師―人種の平等と人間愛を求めて』(岩波ジュニア新書)